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 病院ではなく自宅で死ぬことで、実はあなたの“死後”にかかるお金も大きく変わる。20年ぐらい前までは自宅で葬儀を行なうケースも多かったが、マンションなど集合住宅に住む人が増えているため、現在では非常に少なくなっている。
 自宅葬の場合、祭壇を飾る部屋の片付け、会葬者の動線確保、隣近所への挨拶など手間ひまがかかる。そんな気遣いや手間をかけるなら、費用はかかっても葬儀専用の斎場を選ぶ方がよいという考えが自宅葬減少の背景にある。葬儀相談員の市川愛氏が語る。
「全国平均の葬儀費用の相場は約200万円となっています。一方でニューバランス996葬儀に費用をかけない『家族葬』といったスタイルの小さい葬儀も増えてきていますが、それでも、斎場を借りて祭壇を飾って行なえば、10人規模の家族葬でも80万円ぐらいはかかります」
 しかし、自宅で死んだ場合に、その葬儀をそのまま自宅で行なえば、費用をより安く済ますことができ、残された家族の負担を減らすことができるというのだ。
 では、実際にどれぐらい安くなるのか。まず、自宅葬なら斎場の利用料がかからない。病院で死んだ場合は病院から自宅や斎場への搬送代がかかるが、それもかからない。それだけでも20万円程度の費用を浮かすことが可能だという。
「さらに、究極に費用がかからない葬儀の選択肢として、『直葬』というものがあります。祭壇、通夜や告別式もなしで、火葬のみを行なうスタイルです。火葬場やドライアイスなど、最低限必要な手配は葬儀社に頼んだほうが得策ですが、それでも柩代、火葬場への搬送車両代、葬儀社スタッフの人件費など含めて、地域によって差はありますが、20万~30万円で行なうニューバランス1400ことが可能です」(市川氏)
 実際に、父親を自宅で直葬という形で送った家族はこう語る。
「なるべく費用はかけないようにという故人の遺志に沿って行ないましたが、思った以上に近親者だけで静かなお別れができ、親戚にも喜んでもらえました」
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