南瓜の巴巴爸爸

　昨年に続き、アイドルグループが牽引した2013年のミュージックシーン。ついには歴史あるNHKの朝の連続テレビ小説でもそのブームは描かれ、ご当地アイドルの認知度も高まった1年となった。この熱波はまだおさまりそうにないが、2014年はどのアイドルグループがブレイクするのだろうか。

　2014年にブレイクするであろうアイドルたちを取り上げた『日経エンタテインメント！ ネクストメジャー?アイドルSpecial』（日経BP社）に巻頭で登場しているのは、乃木坂46。“AKB48の公式ライバル”として2011年にデビューした彼女たちだが、ここにきてメジャーブレイクの兆しが。他のグループの追随を許さないメンバーの圧倒的なルックスはもちろん、11月に発表した新曲『バレッタ』では2期生の堀未央奈をセンターに大抜擢するなど、話題づくりにも余念がない。

　次に注目なのは、私立恵比寿中学、通称“エビ中”だ。「不安定な歌唱力とキレのないダンス」がキャッチコピーの彼女たちの人気は、“king of 学芸会”と呼ばれるライブにある。同じ事務所の先輩にあたるももいろクローバーZと同様に、アイドルファンのみならず、サブカルチャー好きの大人からも支持を集めてきたが、今月8日にはデビューから1年7ヵ月にして、さいたまスーパーアリーナで単独公演を開催。2014年は、ついに紅白で学芸会を披露するかもしれない勢いだ。

　さらに本書で注目しているのは、『あまちゃん』にて「アメ横女学園芸能コース」名義で発表された『暦の上ではディセンバー』を歌ったベイビーレイズニューバランス 574。能年玲奈や新垣結衣といった若手女優を擁するレプロエンタテインメント所属だが、先輩たちの人気に来年は追いつけるのか、大いに楽しみなところ。

　このほか2014年注目のアイドルグループには、ハロー！ プロジェクトの末っ子として今年デビューを果たしたjuice＝juiceや、“現行最強”と言われるパフォーマンスをウリにしたavex所属のCheeky Parade、同じくavexから今年メジャーデビューしたBiSなどの名が挙げられている。

　とくにBiSは、全裸PVが話題を呼び、12月12日に発売された『Quick Japan』（太田出版）でもメンバーによる野外全裸写真を公開して物議を醸したばかり。しかし、そうした話題性だけでなく、楽曲については音楽通の間からも評価が高く、これまでのアイドルグループとは一線を画した存在だ。ただ、“リーダー兼ヨゴレ担当”のプー?ルイは、「常々、BiSは解散するって言ってますし。来年の中ごろかな」と解散を示唆する発言も。どちらにせよ、もっとも動向が気になるグループだ。

　果たして、2014年の音楽界を制するのはどのアイドルたちか。ニューバランス 996それとも、アイドルブームはついに終焉に向かうのか……。まだまだ目が離せない1年となりそうだ。